2012年12月15日

Team RINGOROAD 岡野樹: 全日本シクロクロス選手権 ジュニア レースレポート

(Written by Team RINGOROAD 岡野樹)

今回のレースは全日本シクロクロス選手権。その名の通り日本一を決めるレース。気合いの入りかたは大きかった。でもなぜか気分が乗らない。

会場に着くまでは珍道中でハプニングが多く、これが旅なのか!と思うほどだった。

受付終了間際に会場入りしなんとか受付をすませ、コースの試走へ。
見た目はパワー系のコース。でも実際に走ってみるとコーナーが多くところどころテクニカルなものだった。
でもコーナー以外はテクニカルなところもなく単調なコースだと感じた。

レース当日。気温も低く念入りにアップをした。身体を冷やさないように暖かい格好をしてスタートラインに立った。
レースは定刻通り、9時にスタート。
スタートダッシュは上手く決めることができ、2位だった。

photo by musumemiyuki





でもスタート直後にある下りで気がついた。「ものすごく寒い。手が冷えてる。指が動かない。自分の手か?」と疑うぐらい動かなくなっていた。

photo by musumemiyuki



それでもレースは進む。
コーナーで転け、後ろにいた安田選手に抜かされる。すぐに再スタートしようとするがチェーンが外れてしまっているようだった。

落ち着いて再スタートをし安田選手になんとか追いつく。
そして前に出る。安田選手がすごい成績を残している選手だという情報は知っていたのでなるべく前に出さないように前を走っていた。でも自分がちょっとしたミスをするとすぐに前に出られる。集中して行かないと負けてしまう。


photo by musumemiyuki



応援の人から「スプリントになったら負けるぞ!それまでに突き放せ!」という声が聞こえた。上りやコーナーの立ち上がりでは少しペースをあげる。
でも後ろを見るとピタッと付かれている。
気づけば最終周回。同年代の選手と競るのが楽しく楽しさのあまり周回数がわからなくなっていた。

photo by musumemiyuki


最終周回は絶対になにがあっても、ミスをせず、前に出させない。
そのことだけを意識して走っていた。スプリントになったらそのときはそのとき。でもなぜかスプリントになったら勝てるという根拠のない自信があった。
上りでペースをあげてもやはり離れない。


photo by musumemiyuki


そしてスプリント。なんとか競り勝つことができた。
結果は4位。

終わってみれば脚がまだまだ余っていた。3位の選手とは約50秒差。もっと踏んでいれば追いつけたかもしれない。
悔いが残るレースとなってしまった。

photo by 小金井三郎

でもそのおかげで次からのレースに対する気持ちが変わった。もっと攻めたレースをしようという気持ちになった。気分が乗らない感じも全て吹っ切れた。
同年代の選手と競ることは普段あまりなく楽しく良いレースだった。

そしてなによりたくさんの応援が力になっていた。会場入りしてきている車からも大きな声援があり、レースをしていて応援が聞こえないところがないくらい、応援がものすごかった。

本当に嬉しかったです。
たくさんの応援、ありがとうございました(^^)

自分は本当に環境が良く、たくさんの人に支えられて自転車に乗れていると改めて感じることができたレースだった。

応援してくださったみなさん、自転車を整備してくださったリンゴロードさん、ありがとうございました!

次は関西シクロクロス第5戦丹波。
今までとは違ったレースを展開したいと思っています!
応援よろしくお願いします!